マンハッタンに隣接するブルックリンは、1898年にニューヨーク市に編入されるまでは、一つの独立した市でした。オランダ人が入植して以来、独自の文化を持ち歴史を刻んできた街だったのです。
しかし、一時期ちょっと危ない匂いが濃くなって、荒れた模様を見せていた地区もありますが、この頃は、アメリカのバブルに伴って、街は整備され、大きなショッピングモールや近代的なビル、高級なコンドなどが建ち並び、以前の豊かな並木道に沿って建っているブラウン・コートのアパートとも調和して、マンハッタンの便利なベッドタウンとして機能しています。
ブルックリンと言えば、ブルックリン橋。19世紀に出来た世界最大級の吊り橋です。縦横に張り巡らされたスチール・ロープで出来たこの橋を、ニューヨーカーは親しみをこめて【スチール・ハープ】と言うニックネームで呼びます。
2層に分かれたこの橋は、下が自動車道(とは言っても、ミニバス以上の重車両は通行不可です)、上は歩道になっているのです。大きな木材が横に隙間を開けながら渡してあるこの橋、暖かくて風のない日には是非渡って欲しいものです。
以前、ブルックリン橋から初日の出を見ると言う企画をしました所、運悪く私が担当になってしまいました。(涙)極寒の中、シャンペンのボトルと(冷たかった)グラスを用意して、お客様と橋の中ほどで日の出を待っていました。橋の隙間から風がビュービューと吹き上がり、本当に寒い元旦を迎えました。勿論、初日の出に乾杯して、喜んで下さったお客様の顔を思い出すと、寒さも忘れますけど・・・
又、エクスプロムナードは、イースト・リバーに面して作られている細長い散歩道で、ここからのマンハッタンの眺めは最高です。絶好の撮影ポイントなのです。
このすぐ側にかの有名な「リバー・カフェ」があります。輝けるマンハッタンの夜景を見ながらのディナーは、格別。ただ、予約を取るのが難しいのと、特に7:00、8:00台の予約は、予約開始時期(2ヶ月前)直前でないと、取れないんですよ。それから、8名以上の団体客は予約できません。
こちらは、コース料理(2種類)のみ、お味の方はまあまあと言うところでしょうか。マンハッタンに背を向けて座る人の為に、壁に細長く鏡が巡らせてあり、鏡を通して夜景をお楽しみ下さいと言う所は、何故か笑えますね。
個人としては、マンハッタンに一番近いところにあるバーで、夜景を見ながらグラスを傾けるのが、お洒落な気がするのですが・・・・
ブルックリンには、美術館、植物園もあり、日中はそこで楽しめます。私の趣味である釣りも、パーティーボートが出るハーバーが、30分も走ればあるし、嘗ては上流社会のお洒落な交流の場であった、コニーアイランドも、今では小規模ながら、楽しいアミューズメント・パークに生まれ変わり、小さな水族館、海水浴、浜辺に沿った遊歩道など、しっかり遊べる街でもあるのです。
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